テーブル製作過程





テーブルを作る過程を写真で紹介します。
天板の材料を製材してはぎ合わせる。
ここでは4枚の楢材をはぎ合わせています。

天板の平面を仕上げてそり止めを入れる加工をする。
天板の伸び縮みを逃がし、そりを止める為、送りアリと言う特殊な加工をします。今ではこのような手間のかかる仕事をするところはほとんどありません。日本の伝統的技法で、木の性質をよく理解していた昔の職人の知恵です。

そり止めを叩き込み、形を整える。
そり止めを入れてしまうと中の加工は見えなくなってしまいます。
よくメーカー品で角材をネジで貼り付けているだけなんてところもありますが、そうすると天板の縮みにより表側に反ったり、割れてしまうこともあります。

脚の材料を製材する
脚の加工をする。しっかりかみ合うようになっています。
脚を組み立て、天板に組み付ける。
そしてサンドペーパーで仕上げ、塗装をする。

お客様の所へ納品する。
蝶ネクタイのような形の物は「契り」と言い、板の接合面を強化し 万が一の割れを止める為のもので、埋め込んであります。少し色の濃い木を使いアクセントにしています。
テーブルひとつにかなりの手間がかかっているのが分かっていただけましたでしょうか。椅子にいたってはもっと複雑で、角度や曲線曲面と手間ばかりかかります